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「秋灯」

大崎タイムス連載詩・2016.11.5掲載より

              函館にて

「秋灯」VOL.88

澄明な思い出
ふと蘇った

そこの私は幾つ?
それは鮮明に
心が応えている
あの日も
ふとしたたわいない
ひとときだった

たしか
星の明かり
いや
電柱についた街灯
月夜か
そうだ
お月さま

そうでもないような
その明かりの正体が
どうも思い出せない

それでもあの時の
例えようのない
郷愁と安堵といった
帰属の光があったこと
だけは覚えている

ときを忘れ
夕暮れまで遊んで帰る
道すがらに
我が家が見えた所
まだカーテン
閉じる前
居間から漏れる
蛍光灯の灯り

それがそれであった
のかもしれない

突然に訪れる晩秋の夜
その帰宅と夕食の間

まさに
子供の私には
強烈で透き通る
安やぎの光線であった
日付や対象を超えた
自身の季節を映す
希求の光だった

外にはいちばん星と
大きなお月さまと
向こうの小道の街灯と

まっすぐな
信頼に足る
導きの灯り
今夜もあの日の
鮮麗光る





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コメント 2

kobato

夢中になって遊んでいたら、いつのまにか夕暮れから薄闇へ
ふんわりした灯りにほっとした事、子どもの頃をなつかしく思いだしました。
ふんわりした灯りは、心をやさしく包んでくれますね。
by kobato (2016-11-05 18:51) 

みっちゃん

kobatoさん
この季節の夕方
宵の明星と月が並ぶ夜空の
青白い光の美しさに
心を鷲掴みにされます
by みっちゃん (2016-11-06 13:52) 

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