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「風の記憶」

新聞連載詩・大崎タイムス掲載(2017.2.25)より

「風の記憶」VOL.104

細かなところまで
明瞭なもの
まったくもって
身に覚えがないもの

記憶には
そのような2つの
顔がある

時に疎いのも
記憶である

忘れてしまったのか
経験しなかったことか
そんな未知の記憶も
持っているように
思えてならない
もしもそうならば
私たちはここにある
時間の物差しを
変える必要に迫られる

命は受け継がれた
だからこそ
いま生かされている

わけもなく
夜空が悲しくなり
胸に冷たい風が吹いて
身を縮めて泣いた

朝日に光る
雪原を目の前に
心が浮き立って
外に駈け出した

私が生きてきた
時の中で
刻まれた思いが
そのように
心を揺らすのか
その経験の中ではない
分裂を繰り返す
私のちいさな核から
呼び覚まされた
何かが
そう思わせるのか
わからない

もしもそうなら
私がいま見ている
心模様の何枚かは
私ではないものへ
残しているのだ

もっと希望を
見なければならない
私を生きなければ
記憶に未来を託す
風の記憶のように




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